AIが代わりに見てくれる。防犯カメラ向けSaaSのセーフィーと世界の画像認識スタートアップ

今回は、最近注目度が上がってきているセーフィーの概要と、世界の画像認識スタートアップを少しご紹介しようと思います。

MEMO

セーフィーは、CEOの佐渡島隆平氏がForbesの2020年起業家ランキングの1位に選ばれています。おめでとうございます!

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セーフィーについて

セーフィーの会社概要

Source: https://article.safie.link/safietimes/about

セーフィーは、2014年創業の会社で、ビジョンは「映像から未来をつくる」です。

そのビジョン通り、監視カメラをメインに、クラウド経由で映像を録画して分析するサービスを展開しています。

創業者兼代表取締役社長は、佐渡島隆平氏で、元々ソーネット(ソニー子会社)にいらっしゃったようです。

ホームページに創業ストーリーも紹介されているのですが、ご自身で監視カメラを取り付けようとしたときに、市場に最適なサービスがなかったことから、自分で作ってしまおう、と思った事からセーフィーの構想が始まったようです。

個人的には、ソニー子会社にいたからこそ、ハードウェアで大企業と戦う事の難しさを理解していたのでソフトウェアに絞った事、そしてソニーがCFO含め起業を支援してくれたエピソードが印象的でした。

STARTUP DBによると、2020年12月28日時点で累計の資金調達額は約32億円に到達しています。

出資者は、NEC、オリックス、キャノンマーケティング、関西電力、NTTドコモ・ベンチャーズ…とコーポレート系のVCが多いようですね。確かにカメラの映像解析は日本の大企業のアセットを活かすサービスが描きやすそうです。

セーフィーのメインビジネス

Source: https://safie.link/service/

セーフィーのメインサービスは前述の通り、クラウド録画のサービスです。

価格帯は、2020年12月28日時点で、公式ページでは以下となっております。

  • カメラ本体を導入する初期費用は19,800円~
  • クラウド録画の月額は、カメラ1台当たり1,200円~(但し、1,200円は録画が7日間までで、一番人気は2,000円の30日間プラン)

公式ページで料金まで公開しているのは透明性が高いですね。

個人的にはかなり安いと感じました。これは、意外とカメラの数が市場に多い、顧客の支払い意欲が低かった、サービスを普及させてからアップセルを狙っている、データを集めてから別のサービスに展開しようとしている、等の背景が考えられると思います。

セーフィーの顧客

Safieの顧客層は「飲食・小売・サービス業界」、「公共・建設・物流業界」が中心のようです。

確かに、飲食や小売の店舗は、監視カメラがすでに設置されていますし、様々な人が来るので、監視・防犯の利便性を上げるメリットは大きそうです。

また、顧客や店員の動きを解析してサービスを高度化する余地も多くあるでしょう。

セーフィーの売上や財務状況

売上

当然といえば当然ですが、売上の情報は公開されていませんでした。

但し、2019年5月の時点の出荷台数はありました。

仮に2020年に2万台出荷されているとすると、初期費用の売上が4億円(2万台×初期費用約2万円)、月額費用が約17億円(2019年末までに5万台売れたとして2020年末に7万台、月2000円のメインプラン、12か月換算)で大体20億円程度の売上と概算できます。

ただ、今年はコロナもあったので、サービス業のコスト削減にさらされていて台数が伸び悩んでいたり、月額が下げられている可能性もあります。一方で、省力化、リモート管理への移行で伸びている可能性もあります。

また、ボリュームディスカウントをしており単価が変わっている可能性も高いです。あくまでイメージと考えてください。

Source: https://article.safie.link/blog/435/

財務情報

官報によると、2020年3月31日時点で財務状況は以下の状況です。

負債は7億円程度で、ほとんどが資本です。

赤字約5億円ですが、拡大期のスタートアップにはつきものですね。

セーフィーの今後のロードマップ

Source: https://article.safie.link/safietimes/about/future

セーフィーは、現在取り組んでいる建設現場・小売・サービス業のAI画像認識によるデータ化を足掛かりに、家や車、そして街へと進出を考えているようです。

スマートホームの高度化や広告の街のパーソナライズは一消費者としても利便性が上がりそうなので楽しみですね。この辺り、社会的に高度な監視をされることに抵抗感を持つセグメントもいると思うので、かじ取りが難しい面もあると思いますが。

個人的に、AIの画像認識は、街以外にも、工場の生産工程改善等、様々な用途が考えられると思いますので、今後の幅広い展開に期待したいです。

再掲になりますが、セーフィーのCEOはForbesの起業家トップ1に選ばれました。雑誌で詳しく読んでみたいという方はこちら。

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画像認識のサービスを自分で作ってみたい、というエンジニアの方にはこちらがお勧めです。

世界のAI画像認識スタートアップ

日本ではAI画像認識のスタートアップを見かける事はあまり多くありません。しかし、世界には多数あります。

AI画像認識スタートアップのカオスマップ

S&STが画像認識スタートアップのマップを作成してくれているのでご紹介します。なんとここだけでも75を超える会社があります。

セーフィーもそうですが、日本で話題になっているStandard Cognition等も含まれていないので、このマップ以外も含めると世界には100を超えるAI画像認識のスタートアップが現れていると言えるでしょう。

Source: https://standard.ai/
75+ start-ups that revolutionize Computer Vision in IoT (5)

面白いスタートアップの紹介

NAUTO

NAUTOは約180億円($174M)調達しているアメリカのスタートアップです。

Source: https://www.nauto.com/

NAUTOは車載カメラを使用して、運転者が居眠りしかけている時や、気が散っているときにアラートを出してくれます。

Source: https://www.nauto.com/

OrCam Technologies

Orcam Technologiesは約90億円($86M)調達しているイスラエルのスタートアップです。

Source: https://www.orcam.com/ja/

Orcamは、目の不自由な方向けに、資格情報を音声で伝えるデバイスを開発しています。

こういったAI画像認識の活用は非常に夢があって楽しみですね。順調に製品開発と普及が進み、開発者も資金的に報われ、利用者も生活が便利になるポジティブなイノベーションとして成長が続くことを祈っています。

Aquifi

Aquifiは約40億円($36.8M)調達している米国のスタートアップです。

Source: https://www.aquifi.com/

ロジスティックス周りの業務においてAI画像認識の技術を使って業務改善をしています。

マニュアルで確認する負荷が高い領域で画像認識を使うスタートアップはかなり増えてくると感じています。

Pensa Systems

例えば米国のPensa Systemsはドローンを使った小売りの在庫管理を提供しています。

現在約20億円($17.2M)調達しています。


如何だったでしょうか。

シェーフィーから始まり、世界の画像認識スタートアップの広がりを少しご紹介しました。今回ご紹介したスタートアップ以外にも衛生で地上のデータを収集したり、Amazon Goのような自動チェックアウトをカメラとセンサーで実現したりする様々なサービスが出てきています。AI画像認識のサービスの発展は今後もますます続くでしょう。

こういった海外の最新スタートアップの情報にご興味ある方には、以下の書籍もお勧めです。比較的有名なところが纏められているので、入門編に良いと思います。

いっその事、海外に行って現地の経済圏に飛び込んでみたい!というビジネスマンの方にはMBA留学もお勧めです。

そもそもMBAとは何か?どんな人が入学するのか?


今回は以上です。

少しでも皆様のお役に立っている事を祈っています!

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