日本の米国MBA進学者数が減っている気がしたので調べました。
進学者数の推移を公開しているサイトがあったため、少し編集してグラフにしました。
M7進学者数と米国MBA進学者数の推移をグラフで見てみる
まずはM7(Harvard,Stanford,Wharton,Chicago,Kellogg,MIT,CBS)と米国MBA全体の進学者数をプロットしてみます。
やはり減少傾向が顕著ですね。
1999年の300人から100人以上減少しています。
何が影響しているのでしょうか?
大きく分けると以下の2つがあり得ますが、直観的には両方という印象です。
- 日本人応募者数が減少している
- 日本人応募者の合格率が低下している
日本人応募者数の減少は、米国MBAの授業料の上昇、日本の景気の良し悪し、労働人口の減少、米国MBA以外への進学などが影響しそうです。
合格率の低下は、新興国の台頭(応募者数、合格者数共に増加)、GMATの平均点上昇、日本のプレゼンスの低下などが影響しそうです。
ちなみに、GMATを運営するGMACは、世界のMBA受験のトレンドに関してレポートを出していて、結構面白いです。
下は2年制MBAの応募書類数(≒応募者数)の推移です。
MBAの準備期間を考えると、周囲の環境の影響が1年程度遅れて出ると思うので、リーマンショック後に減少して、少し戻ったくらいみたいですね。
Change in Application Volume Trends Over Time
また、米国と欧州とカナダのMBAへの海外からの応募者数をランクしています。
残念ながら日本はランク外みたいですが、中国とインドはさすがですね…。
Countries Supplying Most International Applicants
余談でした。
ここからは簡単に数値が見つかったものをグラフにプロットしてみました。
日経平均をプロットしてみる
景気と言っても一概に言えませんが、取り敢えず日経平均をプロットしてみました。
近い動きをしているように見えなくもないですね。
日経平均が落ちると、追うように米国MBA進学者数も落ちてます。
しかし、日経平均が上昇しても進学者数が上がってはいないようです。
(日経平均は日経平均プロフィルから抜粋)
労働人口の推移をプロットしてみる
続いて、25~34歳の労働人口をプロットしてみました。
こちらも結構近い動きをしています。
戯れにエクセルで簡易的に相関係数を確認したところ、0.789(1に近いほど相関)ありました。
(労働人口は政府の労働力調査の結果から20~35歳を抜粋)
米国MBA以外への進学者数(欧州MBA)を見てみる
欧州MBA進学者数を追加でプロットしてみました。
こちらも結構直接的に影響している感じがありますね。
相関係数は-0.775(-1に近いほど逆相関)です。
しかし、2000年前後の欧州MBA進学者数が0人というのは考えにくいですね・・・。データを収集していなかったのかもしれません。
一概に関係しているとは言えませんが、なかなか近い動きをする指標がありましたね。
直観的には、合格率も減少している印象があるので、筆者としては合格率の上昇によって、日本からの米国MBA進学者数が以前の水準に戻ることを祈るばかりです。
受験の全体像を知りたい方は以下のページをご覧ください。
今回は以上です。
読んで頂き、ありがとうございました!