コロナ向けワクチンの現状と今後の見通し

世界中のコロナ感染者数の増加が止まりません。

最近確認された変異種は本当に怖いですね…。

一方、待望されていたコロナのワクチンも英国や米国で既に接種が始まっています。

今回はコロナのワクチンが2021年にどのように広がっていくのか?を知るために個人的に調べた内容をご紹介します。

尚、私はあくまでMBAホルダーのリーマンであり、医療従事者ではありません。したがって情報源は海外を含めたメディアや製薬会社の公式ページが中心です。

情報は細心の注意を払って確認していますが、医学見地に基づく記事ではない事、ご了承ください。

それでは、まずは現在認可を受けているワクチンのご紹介からです。

ワクチンの現状理解

現在(2020年末)認可されている主要なコロナ向けのワクチンのタイプ

現在、海外で認可され、徐々に接種が始まっているのが、PfitzerとModernaのワクチンです。

共に、mRNAと言われるアプローチを使っています。

専門家でないため、ワクチンの詳細についてはアメリカ疾病余病センター(CDC)の紹介文の引用にとどめます。

New Approach to Vaccines

mRNA vaccines are a new type of vaccine to protect against infectious diseases. To trigger an immune response, many vaccines put a weakened or inactivated germ into our bodies. Not mRNA vaccines. Instead, they teach our cells how to make a protein—or even just a piece of a protein—that triggers an immune response inside our bodies. That immune response, which produces antibodies, is what protects us from getting infected if the real virus enters our bodies.

Source: https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/different-vaccines/mrna.html

簡単に日本語化すると、”mRNAワクチンは新しいタイプのワクチンである。通常のワクチンは弱くした、又は不活動の病原菌を注入するが、mRNAは細胞に免疫反応を起こすたんぱく質をどのように作るか教える。その免疫反応が抗体を生み出し、病原菌が体に入ってきたときに守ってくれる。”といったところです。

端的に言えば、過去のアプローチとは異なり、病原菌は注入せず、細胞に変化をを促す。という事ですね。詳しくはSourceをご参照ください。

尚、ワクチンの効果を出すためには、どちらも2回接種が必要になると言われています。Abcの記事によると、初回と2回目の接種の間で、Pfitzerのワクチンは21日、Modernaは28日間隔をあける必要があるようです。

Source: https://abc7.com/moderna-and-pfizer-vaccine-whats-the-difference-between-side-effects-effectiveness/8815593/

ワクチンの保管方法

PfitzerとModernaのワクチンはともにかなり低い温度で保管する必要があります。例えば、CDCのインストラクションでは、長期に保管する場合、Modernaを-25~-15℃、Pfitzerを-80~-60℃で管理するように指示しています。

Source: https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/info-by-product/pfizer/index.html

この保管方法に対応した郵送手段はBloombergが図解してくれています。

ドライ・アイスの特需が起こっているとも聞いています。

Source: https://www.bloomberg.com/graphics/2020-uk-vaccine-logistics/

Abcの記事によると、「Modernaは30日までであれば通常の冷蔵、Pfitzerは5日までであれば通常の冷蔵で保管できる」と記載されているので、届くまでは冷凍、届けてからは冷蔵で保管期間内に使用することになると思われます。

Source: https://abc7.com/moderna-and-pfizer-vaccine-whats-the-difference-between-side-effects-effectiveness/8815593/

前述の通り、PfitzerとModernaのコロナ向けワクチンは英国と米国で郵送・接種が始まっています。

米国ではどの程度普及しているのでしょうか。

米国のコロナ向けワクチンの接種状況

こちらもBloombergが別の記事で速報を纏めてくれています。

2020年12月27日時点では、米国で既に420万回の接種が済んでいるようです。最新情報はソースをご覧ください。

州ごとの普及率は以下です。

当然、人口が多い州は率が低くなりますが、米国全体に広がっていることがわかりますね。

Source: https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/

一部、アレルギーが出た報道もありますが、数百万回接種が起きた中で、まだ悲観的な報道がそこまでないのは大きな希望とも言えます。

勿論ワクチンは本来数年単位で開発されてきたので、早期に楽観視はできないのですが…。

ワクチンは今後どの程度の製造が見込まれていて、どのように普及していくのか

世界のワクチン開発状況と来年の生産予定数

こちらは厚生労働省が纏めてくれていた表がありました。

各社2021年末までに大体5~15億回分程度を見込んでいるようですね。

見込み通りに行って、まだ認可されていない、B,D,E,F社のうち、2社程度が認可されたとして、大体20~60億回分程度に相当します。

2度接種が必要なワクチンを考慮に入れても少なく見て2021年末までに10億人~30億人程度生産されることになりますが、1年で地球の全人類が接種する規模に至るのは難しそうです。

Source: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

尚、開発状況についてはBloombergの以下の図が視覚的にわかりやすいです。

Source: https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/

多数生産予定のワクチンですが、当然の事ながら、世界中で取り合いが起きています。

米国のメディアがワクチンの普及は不平等に行われる事を取り上げた記事も出てきています。一旦この点については、どの国がどの程度のワクチンを買っているのか綺麗に纏めてくれているInfographicsがあったので、そちらの紹介にとどめます。

EU、米国、インドの比率がかなり高くなっています。人口比で考えるとかなり先進国に偏った比率と言えるでしょう。

資金の供給源になるケースが多いので、やむない面もあるのだと思われますが。

Source: https://www.visualcapitalist.com/tracking-covid-19-vaccines-around-the-world/, https://launchandscalefaster.org/COVID-19

海外で実用されているコロナ向けワクチンの日本の入荷予定

日本に住んでいる立場としては、今後いつ、どれだけ日本にワクチンが入ってくるのか、が気になりますよね。

それについては厚生労働省のこちらの資料にまとめられています。

これを見ると、来年上半期は、モデルナから2,000万人分(4,000万回)アストラゼネカから約3,000万人分(6,000万回分と仮定)Pfitzerから6,000万人分(1億2,000万回分)となるので、認可前のアストラゼネカの使用が難しくなった場合も、8,000万人分近くは2021年の上半期に入手できる予定になります。

他の議事録を拝見するに、2021年上半期に全国民分のワクチンを確保する事を目標にしているようです。

Source: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

これより詳細なワクチン入荷、配布方法、接種の順番の検討状況について知りたい方は厚生省の検討資料をご覧ください。

ロジスティクスに関しての検討が含まれる資料:新型コロナウイルスワクチンの接種体制・流通体制の構築について

接種の順番に関する検討が含まれる資料(PDFのP89~):新型コロナウイルス感染症対策分科会(第19回)議事次第

例えば、配布の役割分担や、ファイザーのロジスティクスは以下の通り検討されています。

Source: https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000703859.pdf

今後の論点

ワクチンは想定通りの効果が出るのか

まず第一の論点は「効果」でしょう。

これは変異種が現れ始めている今だからこそ重要になっています。

2020年12月27の報道では、変異種にも有効と言われています。

しかし、実験したわけではないので、確証が取れるのは暫く先になるでしょう。

Source: https://abc7news.com/covid-uk-new-strain-of-vaccine-effectiveness-stain/8988644/

副作用は出ないのか

次の論点が「副作用」ではないでしょうか。

ワクチン接種後にアレルギー反応が出た方々について報道が出始めています。元々アレルギー体質だった、という事ですが、不安になる方は一定数いるでしょうし、本当に副作用がないと確実に言うには暫しの時間が必要になるでしょう。

Source: https://edition.cnn.com/2020/12/25/health/boston-health-care-worker-allergic-reaction-moderna-coronavirus-vaccine/index.html

ここについては、コロナの被害が一番広がっている米国が全力を挙げて問題ないことをアピールしています。

例えば、次期大統領のJoe Bidenにコロナのワクチンを注射する映像をライブで放送したりしています。

それでも、動画のコメント欄を見ると、「ビタミン剤注入」等と、ワクチンでないことを示唆したり、デモンストレーションではないか、と懸念する人の多さを感じさせる状況になっています。

問題なく製造・供給できるのか

そして、予定通りに製造が行われて、世界に供給できるかも論点になってきます。

ここまで重要なワクチンに対しては、盗難を狙う組織もいるでしょう。

冷凍状態で輸送する必要があるので、国境を超えた移動で予想外の事態が起きる事もあるでしょう。

この点、日本の運送網はチルドにも対応しているので、問題なく国内に輸送できれば、国内輸送は滞りなく進む可能性が高いと感じます。


今の米国や日本の状況を見ていると、人がコロナに耐えてインドアな生活をし続ける期間には限界がある気がします。

ワクチンが問題なく有効であり、予定通り2021年上半期中に8000万人分が普及していく事を祈るばかりです。


今回は以上です。

海外の記事を中心にコロナのワクチンについて自分が調べた事を纏めてみました。

英語の記事に関心はあるが、英文に抵抗があるという方は、対訳から始める事もお勧めです。

MBA留学にご興味がある方にはこちらの記事もお勧めです。

そもそもMBAとは何か?どんな人が入学するのか?

少しでも皆さんのお役に立つことを祈っています!

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