TOEFLのReadingセクション対策を説明します。
TOEFLは歴史が長く、日本人の受験生も多く存在し、設問のフォーマットもある程度固定されていることから、予備校、ブログ、書籍といった勉強に活用できるリソースが充実しています。
そのため、一般的な部分はあまり言及せず、自分が大切にしていたポイントを記載していくつもりです。
一つの事例として受け取って頂ければと思います。
TOELFのReadingは比較的オーソドックスなので、「単語の基礎固め」と「出題形式に慣れて自分なりの戦略を立てる」ことが高得点への近道と感じました。
TOEFL Readingセクション概要
出題形式
基本的に60分で3パッセージを読み解きます。
1パッセージにつき、13問程度出題されます。
13問の内訳は、以下の通りです。
- (Aタイプ) 文章中の、ある文章や単語の解釈に関する選択問題(1点)(11問)
- (Bタイプ) 文章中の、任意の箇所に与えられた文章を挿入する問題 (1点)(1問)
- (Cタイプ) 6つの文章のうち、本文の内容と沿う3つを選択する問題(2点)(1問)

つまり、20分程度で1パッセージ・13問を解くことを、3回繰り返す形になります。
尚、ランダムで1パッセージがダミーとして追加されますが、その場合はセクションの時間が60分から80分になります。
出題範囲
TOEFLは、基本的にアメリカの大学生活に不自由しない英語力を保持することを確認するテストなので、高校の授業の内容を英語にした感じです。
扱われるテーマは、歴史、科学、生物等の一般教養が中心です。
目標点
日本語を母国語とする受験生が、海外のトップスクールを狙うのであれば、30点(満点)が目標点になります。
ただし、かなり対策しても解釈が難しい問題があり29~30点を彷徨うことになります。
対策
単語の基礎固め
全ては単語から始まります。
TOEFL向けには、多数の単語集が出版されているため、自分に合う書籍を見つけることをお勧めします。
まず、以下の書籍がデフォルト・スタンダードに近い存在になっています。
自分も使用していましたが、重要な単語は網羅されており、特に不自由や不満はありませんでした。
本編は、各単語の出題頻度や難易度に応じたレベルが整理の基準になっていますが、付録にテーマ(歴史、生物など)毎の単語帳があり、こちらも便利です。
最初は本で勉強していましたが、最終的に、移動時間も勉強できるように以下のアプリを使用することになりました。

本が好きという人もいたので、自分に合うものを選んでください。
以下に同じシリーズの熟語版もあります。
こちらも購入しましたが、残念ながらそこまでスコアアップに繋がった記憶はありません。
ただし、TOEFL向けの熟語集はあまり存在しないため、熟語に苦手意識が強い方は検討しても良いかもしれません。
少し古いですが、こちらの本も単語が豊富、且つ、テーマごとの例文があり役立ちました。
勢いで以下も購入しましたが、前述の書籍と重複する部分も多かったので、あまり使用していません。
それでも29~30点に到達したため、単語集は慎重に検討した上で1、2冊に絞るのが良いと思います。
解き方の確立
続いて大事になるのが、解き方の確立です。
解き方については相性があるので、あくまで事例として参考にしてください。
まず、時間が限られているためメモは取りません。
また、先に全文を読むこともしません。
前述の(Aタイプ)問題はパッセージ通りに出題されるため、1パラグラフを塊として上から解いていきます。
平行してパラグラフ毎の概要を頭に入れていきます。

そして、最後に出題される(B)(C)問題を解きます。
(B)は、出題箇所がPassage内でランダムですが、全ての内容を理解せずに解けるため、一時期は先に(B)の出題箇所を確認してから解き進めるようにしていましたが、あまり効果を感じなかったので、最終的に出題された順番通りに解く方法に落ち着きました。
(C)は、「パッセージのサマリーを作るために、相応しい3文を6文のうちから選べ」という問題なので、本文の内容が頭に入っていると解きやすいです。
サマリーを作るために相応しいというだけあって、重要性が低いものは含めないと問題文にありますが、基本的に正答以外はパッセージと矛盾がある内容になっている印象です。
迷った場合はパッセージに立ち返ることをお勧めします。
Readingについては、以下の書籍を購入しましたが、あまり使用せず、基本的に公式問題集と本番で解き方を確立していきました。
受験やTOEICの基礎があれば公式問題集だけで十分な方もいらっしゃると思います。
問題演習
理想の問題演習教材は公式問題集です。
本番では、4時間という長さが終盤のセクションのスコアに大きな影響を与えるので、公式問題集は全セクションを纏めて使用することをお勧めします。
自分の実力を測定するために、早い段階で1度使用してReadingのスコアを把握することをお勧めしますが、貴重なリソースになるため、スコアが低かった場合は、それ以降の使用を控えて以下などの一般的な書籍で問題演習することを推奨します。
尚、解説はありませんが、TOEFLは公式問題集以外にもオンラインで問題を販売しています。
公式問題集を使い切ってしまった方はこちらを検討しても良いかもしれません。
TOEFLの受験を予約した際に、ETSから割引の案内がありますので、使用を検討される方はそちらもご確認ください。
また、世の中には怪しいルードで問題が出回っているとも聞いています。
こちらについては存在だけ言及しておきます。
今回は以上です。
皆様のスコアメイクに少しでも役に立つことを祈っています。